現在の御嶽神社

御嶽神社とその周辺の地図

小牧市教育委員会が作成した御嶽神社とその周辺の地図にこのホームページ管理人がペイントで書き込んだもの。

 平成4年(1992年)12月、桃花台ニュータウンの建設が移設前の御嶽神社の場所まで行われることが決まって、御嶽神社は、移転することとなった。御嶽神社の移転先となったのは、光ヶ丘4丁目3898−1にあり、当初は、緑地としてそのまま保存する予定であった篠岡111号窯跡のある場所である。

 篠岡111号窯は、小牧市教育委員会が平成2年度(1990年度)に実施した市内遺跡詳細分布調査で新たに発見した古窯跡である。篠岡111号窯が存在する場所は、桃花台ニュータウン区域内の東端にあたっていたため、小牧市教育委員会は、篠岡111号窯の発見後、直ちに、桃花台建築事務所に遺跡の発見を連絡していた。篠岡111号窯の発見当初、桃花台建築事務所からは、篠岡111号窯の存在する地点は、緑地としてそのまま保存する予定で、工事等の予定はないとのことであった。しかし、平成4年(1992年)12月になって、桃花台建築事務所より、当初の計画に変更があり、篠岡111号窯の取り扱いについて、協議したいという連絡が、小牧市教育委員会に入った。

 桃花台建築事務所からの協議内容は、緑地の整備と御嶽神社の移転に関するものであった。小牧市教育委員会では、この緑地の整備事業工事が篠岡111号窯遺跡に影響を与えることなく工事を実施できる可能性が高いと判断し、工事と遺跡保護との調整を図る目的で、篠岡111号窯の発掘調査を実施し、その結果を踏まえて、再度協議することを提案した。桃花台建築事務所としては、緑地の整備事業と御嶽神社の移転を急いでおり、平成4年度(1992年度)中に方向付けをしたい意向とのことであった。そして、平成4年(1992年)12月25日には、桃花台建築事務所から小牧市教育委員会あてに試掘調査の依頼書が提出され、これを受けて、小牧市教育委員会では、平成5年(1993年)2月8日から2月23日の間で、篠岡111号窯の発掘調査を実施した。(「篠岡111号窯」のページ参照。)そして、発掘調査が終わり、緑地が整備されて、現在の御嶽神社の様子となった。

移設後の御嶽神社配置図

「小牧の文化財 第十七集 小牧の御嶽信仰の石造物(小牧市教育委員会 平成11年(1999年)3月発行)」16ページの「移設後(現在)の配置図」に、篠岡111号窯の説明板の図を参考にして、このホームページ管理人がペイントで書き加えたもの。

 現在は、御嶽神社の石碑の世話をしている9軒の家の人が、9月の第3日曜日と12月の第4日曜日の年2回、草取りや清掃を行っている。除草や清掃を行った後には、お神酒やお供え物をして、心経をあげ、先祖の霊をお祈りしている。12月の掃除の時には、門松も立てている。2014年(平成26年)9月27日の御嶽山噴火以前は、有志の方々が夏と冬の年2回、御嶽山にお参りに行っていた。御嶽神社が現在地に移転してからは、桃花台ニュータウンに住む方々がお参りされるようになっている。

石碑2−1

石碑2−2

石碑2−3

石碑2−4

石碑2−5

石碑2−6

石碑2−7

石碑2−8

石像2−9

石碑2−10

石碑2−11

石碑2−12

石碑2−13

石像2−14

石像2−15

石碑2−16

石碑2−17

石碑2−18

石像2−19

石像2−20

石碑2−21

現在の御嶽神社祠のある場所の様子

現在の御嶽神社祠のある場所の様子。2017年12月御嶽神社にて、このホームページ管理人撮影。

現在の御嶽神社石碑・石像の様子

現在の御嶽神社石碑・石像の様子。2017年12月御嶽神社にて、このホームページ管理人撮影。

現在の御嶽神社前にあるバス停

現在の御嶽神社前にあるバス停。2017年12月御嶽神社にて、このホームページ管理人撮影。

現在の御嶽神社石碑2−1を左に入った所から見た篠岡111号窯

現在の御嶽神社石碑2−1を左に入った所から見た篠岡111号窯。2017年12月御嶽神社にて、このホームページ管理人撮影。

参考文献

「小牧の文化財 第十七集 小牧の御嶽信仰の石造物」小牧市教育委員会 平成11年(1999年)3月発行

「遺跡範囲確認調査報告書(U)」平成5年(1993年)3月 小牧市教育委員会発行

2014年(平成26年)9月27日御嶽山噴火

 2014年(平成26年)9月27日午前11時52分(日本時間)、火山噴火警戒レベル1の段階で、御嶽山(標高3067m)は水蒸気噴火を起こした。この御嶽山噴火によって、火口付近にいた登山者ら58名が死亡し、5名の行方不明者を出した。日本における戦後最大の火山災害である。2017年(平成29年)現在、御嶽山は噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)だが、火口付近1kmは、地元自治体によって、入山規制がかかっている。

<参考資料>

「Wikipedia御嶽山」

「気象庁 御嶽山」

「信州木曽御嶽登山安全ガイドマップ」