「小牧の文化財 第十七集 小牧の御嶽信仰の石造物」

小牧の文化財 第十七集 小牧の御嶽信仰の石造物(小牧市教育委員会 平成11年(1999年)3月発行)

 この調査報告書は、平成10年度(1998年度)に、小牧市内に数多く存在する御嶽信仰に関わる石造物を調査し、まとめて、平成11年(1999年)3月に発行したものである。この調査報告書にある石造物の中には、地域の開発により、祀られた位置を変えられたものや、先達などの後継者が途絶えているものがあり、この時期に、市内の御嶽信仰関係の石造物をまとめて記録に残すことは意義あることと考えられた。この報告書は、小牧市文化財資料研究員会が調査・執筆・編集を行い、編集の一部は小牧市教育委員会文化振興課文化財係が補佐したものである。

 ところで、小牧市文化財資料研究員会は、小牧市内の小中学校社会科教諭で構成されている。従って、調査にあたっては、まず、石造物の調査の仕方について勉強会を行った。その後、夏休み期間を中心に現地調査や御嶽講の関係者・地元の人々への聞き取り調査を行った。(主に、平成10年(1998年)7月から平成11年(1999年)1月にかけて行われた。)

 このホームページで紹介している光ヶ丘4丁目御嶽神社の石造物の位置や大きさ・解説は、全てこの調査報告書をもとにしている。余談だが、この報告書を作った小牧市文化財資料研究員の一人が、「光ヶ丘中学校区文化資料の世界」の「光ヶ丘中学校」のページにたびたび登場してくる光ヶ丘中学校の当時の「教頭先生」であり、この報告書の編集補佐をした当時の文化振興課文化財係の係長が、「光ヶ丘中学校区文化資料の世界」でたびたび登場してくる「中嶋さん」である。私が、御嶽信仰の石造物の話を初めてきいたのは、光ヶ丘中学校おやじの会の集会があったとき、おやじの会にオブザーバーとして出席していた当時の教頭先生からであった。