8.平成16年度光祭文化部門郷土史展示の反省

 平成16年度の光祭文化部門の郷土史展示は、大盛況だった。私がこの郷土史展示の責任者だということを知らない、私が知っている近所の人が何人か見に来ていた。今年の郷土史展示で新に加えた御嶽神社のコーナーは、好評だった。御嶽神社は近所の神社であるにもかかわらず、神社の由来や信仰を知らない人は多い。桃花台ニュータウンの初期からニュータウンに移り住んだ人々は、神社が現在の場所に移転するところを毎日見てきたわけで、そのような人達からは、今まで神社について不思議に思ってきたことが一気に解決したとお褒めの言葉をいただけた。

 私は,この郷土史展示では、生徒の皆様に郷土の歴史を紹介することのほかに、展示を見るマナーも学んで欲しいと考えて、展示責任者席に座っていた。従って、パネルに触ったり、展示ボードにもたれたりした人には、注意を促した。パネルに触ったり展示ボードにもたれたりする人は結構多い。触っていいのは,展示図書だけだ。事故につながる危険性もあり、私は、展示責任者席からはあまり動けなかった。

 しかし、光祭文化部門の合唱祭も地域ふれあいフェスティバルも、郷土史展示だけやっているわけではない。渡り廊下の真ん中に展示ボードを立ててしまったために、大きな荷物を運んで渡り廊下を行き来しずらくなってしまった。郷土史展示は,1F渡り廊下を封鎖してしまったに等しかったが、展示ボードの数にも限りがある。「渡り廊下って,こんなに狭かったっけ?」という生徒の皆様の声も聞かれた。

 アンケートに答えてもらえた人は、4名だった。4名とも、来年の文化祭で郷土史展示をすることについては、どちらでもいいという答えだった。ただ、展示がわかりにくく、もう少しわかりやすくしてほしいという意見が多かった。

 平成16年度光祭文化部門の反省といえば、思い出すのは、このくらいだ。結局、平成17年度は,光祭文化部門の合唱祭においても、地域ふれあいフェスティバルにおいても、郷土史展示を実施しなかった。このホームページを作るのに手一杯で、そこまで気が回らなかったということはある。平成16年度の郷土史展示で新に加えた御嶽神社のコーナーについては、ホームページ化するという意志はある。郷土史展示をホームページに変えるということは、視聴覚教育の機械化である。郷土史展示で使った空間、機材、人の軽減化を図るということは、展示を続けて郷土史を永く子孫に伝えていくことと共に考えなければいけない。教育の現場は意外に日進月歩なのである。