このホームページ管理人の教育観

「人間は教育によってのみ人間になり得る」(カント)

カント(1724〜1804)

人格主義的教育観に立つ。主著「純粋理性批判」(1781)

「教育の目的は、人間が先天的に有する善なる本性を伸展させることである。」(ルソー「エミール」1762年)

ルソー(1712〜1778)

自然主義的教育観を展開し、多彩な教育改革運動を惹き起こす先駆者となった。

「教育の目的は、人間の本性である内部的な諸能力を調和的に発達させ、全人を養成することである。」(ペスタロッチ「ゲルトルートはいかにしてその子を教えるか」1801年)

ペスタロッチ(1746〜1827)

ルソーの影響を受け、孤児教育・児童教育に生涯を捧げたスイスの教育家である。

「教育の目的は、社会の文化財を後進者に伝えることであり、さらに後進者がその伝えられた文化財を発達させることができるようにすることである。」(シュライエルマッヘル「教育学」)

シュライエルマッヘル(1768〜1834)

絶対依存の感情を宗教の本質とした近代プロテスタント神学の祖といわれる。

「教育の目的とは、強固な道徳的品性の形成である」(ヘルバルト「一般的教育学」1806年)

ヘルバルト(1776〜1841)

カント哲学の影響のもと、人格主義的教育理念を発展させ、体系的な教育学を組織して、教育学建設の父といわれる。

「教育の目的は、人間に内在する神性を完全な発現にまで発展させることである。」(フレーベル「人間の教育」1826年)

フレーベル(1782〜1852)

ドイツの教育家で、幼稚園を創始し、幼児教育を開拓した。

「教育の目的とは、実際生活において能率的に処理し幸福な生活を送る人間の育成である。」(スペンサー「教育論」1861年)

スペンサー(1820〜1903)

功利主義的教育観を主張した。

「教育の目的は、既成文化の伝達を通して、将来の文化社会における文化発展に貢献することのできる人間を育成することにある。」(ディルタイ「教育学」)

ディルタイ(1833〜1911)

自然科学に対する精神科学の固有性を主張し、歴史的世界を体験・表現・了解の連関においてとらえる解釈学の立場を確立した。

「教育の目的とは、人間社会の構成において自己の職分を有能に達成することのできる人間の形成である。」(ナトルプ「社会的教育学」1899年)

ナトルプ(1854〜1924)

プラトンおよびカントの理想主義的世界観と現代の社会主義的倫理観を結合し、包括的体系的な教育哲学を説いた。

「教育の目的は、精神の独立と調和的発達と崇高な精神にもとづいて理想的民主社会の建設にたずさわることのできる人間の育成である。」(ケルシェンシュタイナー「公民教育の概念」1910年)

ケルシェンシュタイナー(1854〜1932)

手工的労作と精神的労作との結合の上に公民教育の徹底を主張した。

「教育の目的とは、絶えず現在の生活経験を反省して新しい生活経験を創造し、こうして停滞することなく不断に活発に経験の改造を学んでいく人間の育成、絶えず成長していく人間の育成である。」(デューイ「民主主義と教育」1916年)

ジョン・デューイ(1859〜1952)

アメリカの教育家で、プラグマティズムと民主主義を原理とした進歩主義的教育を提唱した。

光中2004学校花壇

2004年このホームページ管理人撮影。

 これらは、大学で学んだ教科書に書かれていたことだ。この教科書にも書かれてあるように、教育とは、本質的に、生涯教育としてとらえなければならないのであり、学校教育は、教育活動の一部分である。「人間は、自然環境や精神風土、様々な文化、自分以外の他者、社会問題や様々な対象に関わることによって表出する自己自身の姿に出会いながら、人間として生まれた面目に気づいていく自覚的存在である。」とこの教科書には書かれている。

 教育というものの考え方が、人の顔と同じくらい一人一人違う中で、何を選択し、何を教えていくのかという問題は、常に教育現場に課された課題である。小牧市立光ヶ丘中学校で教えていないことは、たくさんある。しかし、その中で、自分の住んでいる地域のことをもう少し教えた方がいいのではないかと思って、このホームページ管理人は、小牧市立光ヶ丘中学校の文化祭と地域ふれあいフェスティバルにて、郷土史展示を行った。

 小牧市教育委員会文化振興課の中嶋氏の話によると、文化振興課では、発掘調査をすることで手一杯で、教育までは、なかなか手がまわらないそうである。このホームページ管理人は、このホームページを運営することが全くできないということもないので、何とか、ここまでやってきた。

 「学校でもっと地域のことを教えて欲しい。」と思って、このホームページを作成し、管理しているのだが、今後の課題としては、このホームページをもっと広く普及させることと、学校で、教員の皆様に、このホームページを使用していただいて、地域の子供たちに地域のことをもっと知ってもらうことであると思っている。教育が本質的に生涯教育であるというのであれば、企業や様々な法人や団体の研修担当の皆様に、研修でこのホームページを使っていただけたら、そして、家庭で学校教育以前の子供を教育している母親の方々に、このホームページを子供の教育の教材として使用していただけたらいいと思って、このホームページを運営している。

<参考文献>

「教育学概論T・U」玉川大学通信教育部発行 平成2年4月15日

「哲学の立場 人間・自然・神」三井善止著 玉川大学出版部発行1990年