小牧市立光ヶ丘中学校とは

小牧市立光ヶ丘中学校生徒総数の推移グラフ

小牧市立光ヶ丘中学校HPの学校基本情報「学校の歴史」と「小牧の教育(平成28年度)(平成29年度)」(小牧市教育委員会発行)を参考にして作成したものです。

桃花台ニュータウンの人口推移グラフ

「Wikipedia桃花台ニュータウン」の人口のページと 「小牧市公式ホームページ」の「市のプロフィール」の「小牧市の人口」のページを参考にして作成したものです。

 愛知県小牧市立光ヶ丘中学校は、愛知県小牧市東部に位置する桃花台ニュータウンの中にある。桃花台ニュータウンの中には、現在、中学校が3校あるが、3校の中では、最も東に位置する。また、光ヶ丘中学校の設立は、桃花台ニュータウンの中にある中学校の中では、最も新しい。光ヶ丘中学校の生徒は、ニュータウンの中にある光ヶ丘・城山地区と、ニュータウンのできる前からある野口・大山・大草地区から通学してくる。

小牧市の中学校の変遷

「小牧 中学校編」(小牧市教育委員会 2007年3月発行)P91より。

 小牧市立光ヶ丘中学校は、1990年(平成2年)4月に開校した、小牧市の中では、最も新しい中学校である。生徒数は、2017年5月1日現在で、268名である。(「小牧の教育(平成29年度)」小牧市教育委員会発行より。)

光中2004年ある教室の風景

2004年このホームページ管理人撮影。

 ところで、このホームページ管理人がこのホームページを開設した平成17年(2005年)から、今年(2017年 平成29年)で、12年が経過した。この間に、このホームページ管理人の子供たちは、光ヶ丘中学校を卒業して、社会人となって、桃花台ニュータウンにある自宅から出ていった。そのような状況下にあるこのホームページ管理人が光ヶ丘中学校の記事を書く場合は、過去の思い出から、現在の資料を読むことによって書くことになる。

光中2004年ある教室の先生の机

2004年このホームページ管理人撮影。

 桃花台ニュータウンの平成29年(2017年)1月1日現在の人口数は、23,497人、世帯数は、9,087世帯である。桃花台ニュータウンの入居が開始されてから今までの間に桃花台ニュータウンの人口が急激に上昇した時期は、2回ある。入居が開始された昭和55年(1980年)8月から昭和58年(1983年)までの3年間と昭和62年(1987年)から平成3年(1991年)までのバブル景気の時期である。小牧市立光ヶ丘中学校が開校したのは、平成2年(1990年)なので、小牧市立光ヶ丘中学校は、バブル景気によるニュータウンの人口の急増に対応するために開校した中学校であったと言える。

光中2004年中庭

2004年このホームページ管理人撮影。

 小牧市立光ヶ丘中学校は、平成2年(1990年)に生徒総数387名で開校して以来、生徒総数は増加の一途をたどっていたが、平成10年(1998年)の858名をピークにして減少に転じ、平成29年(2017年)現在は、生徒総数268名と開校時を下回っている。これは、桃花台ニュータウンの人口推移が減少している割には世帯数推移が平行線をたどっていることから考えると、桃花台ニュータウンの少子高齢化が原因であると考えられる。

光中2004年グラウンド

2004年このホームページ管理人撮影。

 話は変わって、小牧市立光ヶ丘中学校のホームページの中の学校の歴史を読んでいて、気づいたことがある。それは、平成12年(2000年)から、学校の教育活動に保護者や地域の人々が関わり出した形跡が見られることである。例えば、小牧市立光ヶ丘中学校の文化祭は、平成13年(2001年)までは、東部市民センターなどで、先生と生徒の間で合唱祭などが行われてきた。ところが、平成14年(2002年)から、光ヶ丘中学校の文化祭に地域ふれあいフェスティバルというものがくっついてきて、保護者や地域住民が、中学校の行事に関与してくるようになった。今から思うと、このホームページ管理人が、平成15年度(2003年度)と平成16年度(2004年度)の文化祭で、郷土史展示を実施したのも、この流れの一環であった。

光中2004年ある教室入り口

2004年このホームページ管理人撮影。

 平成10年(1998年)以降、小牧市立光ヶ丘中学校の生徒総数の減少が止まらなくなったことと、保護者や地域住民が学校に関わるようになったことは、小牧市立光ヶ丘中学校の未来像を示唆している。即ち、このことは、地域住民に新たな負担を強いることになる。一言でいうなら、「生活していくだけで手一杯なのに、学校のことまで知るか!」と言いながらも、渋々学校に関わる地域住民と子供たちがいるのである。学校活動に渋々つきあわなければいけない地域に、若い世帯が住んでくれるのかという点に、桃花台ニュータウンと小牧市立光ヶ丘中学校の未来がかかっている。桃花台ニュータウンの交通の便をよくし、施設をつくることだけが、桃花台ニュータウンに若い世帯をよぶことにつながっていくのだろうか。

光中2004年教室の窓の外に置かれていた植え込み前の花

2004年このホームページ管理人撮影。

 「教育」というものは、人間の生活の一部であるが、その活動費用は最も切り詰めていかなければならない部分でもある。今まで、「いかにお金を使わないで、最大の教育効果をうむか。」ということに、教育現場は知恵を絞ってきたといえる。生徒数の減少がとまらない現状では、今までどおり、学校の施設を子供のためだけに使うということは、だんだんできなくなっている。小牧市立光ヶ丘中学校は、私達の税金で建てられた施設であり、地域の施設なのである。